murakami
tHe Gi Ft#4



ザ レ ゴ ト

頼りなく見えたのが ちょうど夕暮れ時のこの世界
戯れ事のように人は 甘くも辛くもない夢に遊ぶ

少し寂しいだけ ただそれだけ

痛みの伴わない幸せなら 街中に売られてます
満たされない気分だけが 家路をぬくもりを遠ざけます
少し話したいだけ 君とふたりだけで

色褪せ 見捨てられた空に
叫んでみたいって 何度も思っただろう
涙が 止まらなかった後の けだるさが とても優しい
それだけは 感じていた

手のひらを抜け出した 大事なものが思い出せない
震えさせて心を だのに体が怖くて震えてる

少し寂しいだけ せめて一度だけ 君とふたりだけで

疲れて 座り込んだ 遊歩道
君を探したけど いつしか眠っていました
涙が 止まらなかった後の けだるさが とても嬉しい
それだけは感じていた



逃 避 行

渋滞が当たり前の街のすみで
逃避行を企んでた
面倒な手続きを省くように
僕をふるわせ 君をふるわせ
静寂のベットへ 逃げるように

絨毯にこぼれたシミたれた嘘
名もない通りに捨てよう
数時間で忘れていく恋のように
僕を眠らせ 君を眠らせ
背中を向けて 確かめるように

僕をふるわせ 君をふるわせ
僕を眠らせ 君を眠らせ

誰とでも分かち合える事じゃないだろ
言葉が殺されていく
15時に降り出した雨が
僕を濡らして 君を濡らして
静寂のベットへ 逃げるように